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勤労者骨・関節疾患治療センター

骨・関節は、骨、軟骨、靭帯、滑膜という組織から作られています。これらの組織は、それ自体では動くことができないため静的組織とも呼ばれています。一方、骨・関節を実際に動かしているのは、骨・関節の周りにある筋肉です。そのため、筋肉を、静的組織に対して動的組織と呼んでいます。動的組織を含めて骨・関節を考えた場合、骨・関節は運動器と称します。この運動器が活躍するためには、司令塔としての脳が出す信号が必要です。からだのバランスなどの情報を順次脳に送る感覚器としての役も、運動器にあることが最近ではわかってきました。この意味で、骨・関節は運動器-感覚器共同体と言えます 。
当センターでは、この運動器である骨・関節の疾患について、新しい治療・予防法の開発を企画しています。

 

担当医師紹介

今村 寿宏

■勤労者骨・関節疾患治療研究センター副センター長 ■第二脊椎外科部長

日本整形外科学会整形外科専門医/日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医/日本脊椎脊髄病学会認定脊椎脊髄外科指導医/ロコモアドバイスドクター/日本医師会認定産業医

脊椎・脊髄/腰椎(H.6年卒)
低侵襲脊椎手術・内視鏡下脊椎手術・BKP(Balloon Kyphoplasty)トレーニング修了

センター紹介

九州労災病院に、勤労者骨・関節疾患治療研究センターは、故山本真院長によって平成10年4月に設立されました。設立主旨には 「運動器、筋・骨格系の病気や悩みは人々の訴えとしてきわめて多く、国民生活調査での腰痛、肩痛、手足の痛みの有病率は80%弱に達しています。しかし、現在の医学での研究は直接生命に関する疾患ではないので関心が薄く、わが国には専門的な研究センターがありません。運動器の外傷を含めた障害は労働力を弱めます。日本の労働人口は長寿化と少子化の影響で減少しており、労働力不足を支えるのは高齢者と女性であるといわれ、これらの人には骨・関節に問題を有するものが多いことからも運動器疾患の解明は必要であり、その方面に多くの実績を有する労災病院の役割は重要であります。このセンターでは多くの骨・関節・筋障害の発生のメカニズムに取り組み、全人的かつ効果的な予防法の確立、リハビリテーション、薬物療法、手術療法による初期治療、末期例に対する人工関節置換術などの試験開発、また労働科学、人間工学、公衆衛生まで総合した研究に積極的に取り組みたいと思います。このような運動器疾患の総合的な研究治療センターはわが国にはその例がなく、国立ガンセンターのような規模のものが私の理想であります。この度勤労者医療の具体的なあらわれの一つとして構想のごく一部の開設が認められ、急にデータベース部門から始めることになりました。よろしくご声援ください。(山本 真)」と記してあります。