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勤労者脳血管障害センター

短時間内での治療が脳障害・麻痺の運命の90%を決定するとされている脳卒中は、
発症後3時間が勝負!!
一刻を争う場合も救急隊と医師のホットラインにより、九州労災病院(ストローク治療チーム)は受け入れ体制を整え24時体制で超早期(発症3時間以内)治療にあたります。

担当医師紹介

芳賀 整

■脳神経外科科長 ■脳神経外科部長

日本脳神経外科学会脳神経外科専門医/日本脳卒中学会認定脳卒中専門医/日本神経内視鏡学会神経内視鏡技術認定医

脳血管障害(くも膜下出血・脳出血等)(H.6年卒)

脳卒中はとても怖い病気です

しかし、適切な対応で早く回復できるようになりました。

突然、手足がしびれたり動かなくなったり、言葉が話せなくなったり、あるいは意識がなくなったりする発作を”脳卒中”または”脳血管障害”と言います。その中には、脳の血管が破れて起る脳内出血やくも膜下出血、脳の血管が詰まって起る脳梗塞などが含まれます。脳で使われる血液の量は他の臓器よりも多いため、脳の血管になんらかの問題があり血液の流れが悪くなると、脳は早期からその機能が発揮できなくなってさまざまな障害が起ってきます。

九州労災病院は、我が国初の労災病院として誕生以来、全国で類をみない大規模で充実した医療スタッフと施設を持ち、交通・産業災害医学のメッカとして機能してきました。その特徴に加えて2002年4月より脳血管内科、神経内科、脳神経外科、各科が一体となってストローク[脳卒中(出血、梗塞)]し、24時間体制で超早期(発症3時間以内)治療にあたることにしました。
これは脳卒中発症後、短時間内での治療が脳障害、麻痺の運命の90%を決定するとされているからです。脳卒中は、ある日突然おこる病気です。手足がしびれる、片目だけ見えにくくなるなどの症状が現れたときには直ちに病院で受診するか救急車を呼んでください。
脳卒中は発症後3時間が勝負、一刻を争う場合も救急隊と医師のホットラインにより、受け入れ体制を整えることができるようになっています。
また、脳卒中にも前触れがあり、「一過性脳虚血発作」と呼ばれ、症状は脳卒中と全く同じで突然起った手足の麻痺などの症状が24時間以内に跡形もなく消失し、夢を見ていたかなと思うほど完全によくなりますが、一度経験した約3割は、5年以内に脳卒中を起こすといわれていますので油断せず必ず受診してください。

脳卒中のサインと予防

脳卒中を予防するためには、その危険因子を正しく理解し、治療できうるものはきちんと治療しておくことが重要です。
脳卒中の発症自体を予知することはできませんが、危険因子を是正することによって、発症の危険率を低下させることはできます。
自分のもっている危険因子について、正しく理解しましょう。

脳卒中の警告サイン

片側にあるものに気付かないため、肩などが物にぶつかってしまう。

物が二重にみえる

思うように字などを書きにくい。

片方の目にカーテンがかかったように一時的に見えなくなる。

ろれつが 回らない。

急に手足の力が抜け、持っているものをポロリと落とす。

めまいがしてまっすぐ歩けない。

力はあるのに 立てない、歩けない。

片方の手足がしびれる。

相手の言うことをよく理解できない。思っている言葉が出てこない。

食べ物、飲み物が うまく飲めない。またはむせる。

自分では気付いていないが、他人から片方の足を引きずっているといわれる。

脳卒中を予防するためには

肥満

肥満は動脈硬化を促進させます。また、糖尿病との合併も危険性を増す要因です。

心臓病

心房細動という不整脈や心臓弁膜症は、重要な危険因子です。

脳卒中の既往

以前に脳卒中にかかったことのある人は、かかってない人に比べて発症率は高くなっています。

赤血球の過剰・高ヘマトクリット症

血液の粘度が上昇して、血が血管内で固まり、血栓を作りやすくなります。

喫煙

喫煙者は、非喫煙者の2倍以上の脳卒中発症率の危険性があります。

高血圧

高血圧は、最も重要な脳卒中の危険因子です。

過度の飲酒

脳出血およびくも膜下出血の危険性は、アルコール摂取量に比例して増加します。

高脂血症

コレステロールの高値と脳梗塞の発症が有意な関係があるとされています。

加齢

歳をとると脳卒中の発症率は増加します。

男性

男性は、女性と比べて脳卒中の発症率は高くなっています。

遺伝

血縁者に、脳卒中発症者がいる人は、発症率が高くなっています。

糖尿病

糖尿病は重要な脳卒中の危険因子です。

ストローク治療チーム

脳神経専門の医療スタッフで「組織」されたチーム

■脳血管内科 ■神経内科 ■脳神経外科

一貫した総合的予防と治療を受け持つ

 1. 脳卒中(脳血管障害)の発症予防
         ▼
 2. 脳卒中(脳血管障害)の早期発見
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 3. 発症時の急性期治療

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 4. 超早期リハビリテーション

アメリカでは脳卒中はStroke(ストローク)あるいはBrain Attack(ブレインアタック)と呼ばれています。ストローク治療チームとは、各専門の医療スタッフが集まり組織づくりをし、チームで脳血管障害(脳卒中)の発症予防、早期発見および急性期(発症時)治療から超早期リハビリテーションまでの一貫した総合的な治療を提供することをいいます。