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病理診断科 初期臨床研修プログラム

1. 教育課程

(1)時間割と指導体制

病理科で行う病理診断業務(病理組織診断、細胞診断、病理解剖診断)を経験・理解するための1~8ヶ月間(希望により選択)の研修プログラムです。
研修医に指導医(病理学会病理専門医研修指導医)がつき、それぞれの期間に応じた指導・評価を行います。
 
  8:30 ~ 12:15   13:00 ~ 17:15
切り出し、迅速診断、症例検索 昼食 迅速診断、組織診断、細胞診断
切り出し、迅速診断、症例検索 昼食 迅速診断、組織診断、細胞診断
切り出し、迅速診断、症例検索 昼食 迅速診断、組織診断、細胞診断
切り出し、迅速診断、症例検索 昼食 迅速診断、組織診断、細胞診断
切り出し、迅速診断、症例検索 昼食 迅速診断、組織診断、細胞診断
注) 病理解剖は、随時行います。
 

(2)研修内容と到達目標

病理学は医学の根幹をなし、医療においては診断・治療の基本となっていることを学びます。
さらに、臨床医にも必要な病理技術・知識を習得します。

1.病理組織診断においては、臓器の固定・観察・切り出しなどを習得し、臨床データ・所見を参考に、的確な診断に至る過程を習得します。また、代表的な組織像を経験・体得します。
2.術中迅速診断では、臨床医との連携を保ち、限られた時間内での可能な限りの病理診断に挑戦します。
3.細胞診断では、種々の臓器・疾患に対する細胞診の方法・器材についての知識・技術を身につけます。
4.病理解剖では、「死が生を教えてくれる」というご遺体の尊厳を念頭におき、臨床事項および肉眼的・組織学的所見を基に疾病の成立・経過を考察します。

(3)教育に関する予定

カンファレンス
1.CPC(1回/月)
2.内科・外科合同カンファレンス(第2・4火曜日)
3.胸部カンファレンス(1回/3ヶ月)
4.肝胆膵カンファレンス(1回/3ヶ月)
5.消化管カンファレンス(1回/3ヶ月)
6.婦人科細胞診・組織診検討会(1回/月 水曜日)
7.その他(九州スライド・コンファレンスなど)
注) カンファレンスにおいては、病理像の提示・説明を担当し、症例検索の方法を学ぶとともに、発表の技術を習得します。

2. 一般目標(GIO)

良質な医療の根幹となる診断病理学の知識・技能・態度の基本を身につける。

3. 行動目標(SBO)

I. 必要な知識

1.病理業務に関わる知識
(1) 病理業務に関連する法および制度の理解。
(2) 病理業務に関するリスク・マネージメントの理解。
(3) 病理業務の資料の管理・保存。
(4) 病理業務で得られた人体材料を研究に用いる際の手続きの理解。
2.病理診断に必要な知識
(1) 基本的な病理組織標本の作製過程を説明できる。
(2) 免疫組織化学(免疫染色)を含む特殊染色の原理を説明できる。
(3) 電子顕微鏡(電顕)標本の作製過程の説明。
(4) 分子病理学的検索の原理の説明。
(5) 臨床的事項を的確に判断し、病理診断との関連性を説明できる。
(6) 病理診断に対してのコンサルテーションの必要性を理解できる。

II. 必要な技能

(1) 病理解剖の準備・記録・介助ができる。
(2) 臨床事項と考察を含めた病理解剖報告書を作成できる。
(3) 生検、手術材料を診断し、報告書を作成できる。
(4) 細胞診材料を診断し、報告書を作成できる。 
(5) 迅速病理診断の意義を理解し、適切な報告ができる。
(6) 基本的な病理組織標本の作製(切出しから標本作製まで)を実施できる。
(7) 病理業務におけるバイオハザード対策を実行できる。
(8) CPCや臨床とのカンファレンスにおいて、病理所見を的確に説明できる。

III. 求められる態度

(1) 病理診断、剖検、CPCなどに際して、患者や遺族に対する配慮ができる。
(2) 病理業務において、臨床医に適切に対応できる。
(3) 病理業務に関して、コメディカルと協調できる。
(4) 学会、研修会、セミナーに積極的に参加する。

4. 指導体制

指導責任者 :内橋和芳(部長)