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泌尿器科 初期臨床研修プログラム

1. 背景と特徴

当院での泌尿器科初期臨床研修における目的は、日々進歩していく最新の知識や技術を習得するばかりではなく、泌尿器科疾患ならではの尿路・男性生殖器疾患の特殊性を踏まえた診断・治療についての従来の考え方を学び、自己学習能力を高めることと考えています。
泌尿器科の患者は複数の他疾患を有する高齢者も多いことより、尿路・生殖器の病態生理と特殊性を十分に理解し、科学的根拠にもとづいた医療を実践することが求められており、全人的な診療ができるようになることや、スタッフとの円滑なコミュニケーションを行う態度を身に付けることなどで幅広い人間形成を行い、チーム医療に参加する態度を身に付けることが泌尿器科研修の重要な目的であり、同時に特徴であると考えます。

2. 一般目標

初期の2週間は一般外来患者の診断学と診察法を学びます。
次の2週間は入院患者の検査法、処置、治療計画、手術を学ぶとともに患者家族関係、インフォームド・コンセント、ターミナル・ケア、チーム医療、文書記録、診療計画、評価等を修得します。
後半の4週間では、プライマリ・ケアの修得、泌尿器外科医としての素養の修得、幅広い人間性の修得に主を置き、基本的診察法、検査法、治療法を学びます。
前半の4週間で修得したことを、より大きな責任を持って実践し、また、より多くの症例を受持ち、経験を積みます。指導医の下、なるべく独立した診療にあたります。救急医療には積極的に参加し、初期対応が十分に行えるようにします。
剖検には立会い、自己研鑽知識、福祉と医療の接点に関する知識等を実践し身につけます。
興味のある臨床的研究があれば学会発表し、論文として雑誌に投稿します。

3. 行動目標

(1) 外来診察の問診を行うことができる。
(2) 腹部、男性生殖器の診察、前立腺の触診を行うことができる。
(3) 神経学的診察を行うことができる。
(4) 必要な検査を選択することができる。
(5) 診察所見を総合して、正しい診断にいたることができる。
(6) 治療計画を具体的に述べることができる。
(7) 治療の手順を理解し、準備をすることができる。
(8) 患者さんや家族の心情に配慮することができる。(守秘義務の遵守)
(9) 注射、採血、小手術を行うことができる。
(10) スタッフと良好なコミュニケーションを図ることができる。
(11) 保健診療体制を理解し、これに即した診療ができる。
(12) 院内感染を理解し、清潔な行為を行うことができる。
(13) 地域病院との医療連携がスムースにできる。

4. 経験目標

1.研修すべき基本的な診察法
(1) 外来患者の問診を行う
(2) 腹部の診察を行う
(3) 神経学的診察を行う
(4) 男性外性器の診察、前立腺の触診を行う
(5) 必要な検査を選択する
2.検査を指示し、結果を解釈できる基本的な臨床検査
(1) 一般検尿
(2) 尿細胞診検査
(3) 尿細菌学的検査
(4) 尿道・前立腺分泌物顕微鏡検査
(5) 一般血液検査
(6) 腫瘍マーカー(前立腺癌・精巣癌など)
(7) 核医学的検査(レノグラム、骨シンチなど)
(8) 経静脈的腎盂造影・膀胱尿道造影
(9) 泌尿生殖器画像診断(CT、MRI)
3.基本的手技
(1) 尿流動態検査
(2) 失禁テスト
(3) 尿流測定
(4) 残尿測定
(5) 腹部超音波検査
(6) 膀胱尿道鏡検査
(7) 逆行性尿管カテーテル挿入
(8) 導尿法
(9) 体外留置カテーテル交換
(10) 腎盂・膀胱洗浄
(11) 前立腺生検
4.基本的治療
(1) 薬物療法
  ・尿路感染症
・排尿障害
・尿路・性器悪性腫瘍
 (抗がん剤の効果、薬物有害事象の定量的評価)
(2) 自己導尿指導
(3) 排尿訓練の指導
(4) 泌尿器科的手術手技
  ・観血的手術
・内視鏡的手術(endourology)
・腹腔鏡手術
・膿瘍切開術
・体外衝撃波結石破砕術(ESWL)
・精巣摘除術
・皮膚・筋膜縫合術
5.医療記録
(1) 所見、応答、診療行為をPOSに則って記載することができる。
(2) 検査データを整理することができる。
(3) 適切な返事・紹介状を書くことができる。
(4) 診断書、死亡診断書を書くことができる。

5. 研修期間

泌尿器科医としての基礎知識、技能、態度を修得するための1~3ヶ月間の研修プログラムです。
研修医1名に泌尿器科指導医が1名つき、泌尿器科研修終了時に泌尿器科研修プログラムが完了するように計画・指導します。

6. 研修週間スケジュール

  午前 午後
病棟回診・外来 結石破砕・病棟業務・特殊検査
病棟回診・外来 手術・病棟業務
病棟回診・外来 結石破砕・病棟業務・手術カンファレンス
病棟回診・外来 手術・病棟業務
病棟回診・外来 結石破砕・病棟業務・外来カンファレンス

※ 教育行事

ビデオカンファレンス 1回/3ヶ月
外国文献抄読会 1回/1ヶ月
北九州泌尿器科カンファレンス 1回/1ヶ月
北九州ウログラムカンファレンス 1回/1ヶ月

7. 指導体制

指導責任者 :中島 信能
泌尿器科医師:阿部 立郎
泌尿器科医師:山崎 清玄
研修医は入院患者の担当医として指導医のもとで全ての患者さんを担当します。