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病院指標
本指標は、DPCデータを基に、厚生労働省より示された全国統一の定義と形式に則り作成した、平成29年度(平成29年4月1日から平成30年3月31日)の退院患者さんに関する指標になります。本指標を公開することで、広く一般の方々に当院の特徴や急性期医療の現状をご理解いただくことを目的としており、当院では、こうしたデータの集計・分析結果を基に、さらなる医療の質向上に向け、日々様々な活動を行っております。
なお、本指標の公開にあたっては、「医療機関のホームページの内容の適切なあり方に関する指針(医療機関ホームページガイドライン)について」(平成24年9月28日付け医政発0928第1号厚生労働省医政局長通知)に則り作成したものであることを申し添えます。

平成29年度 九州労災病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 121 226 243 400 630 854 2027 2656 1887 435
定義
2017年度退院患者さんの人数を、10歳間隔の年齢階級別に集計しています。(年齢は入院時の満年齢です)
解説
当院は地域医療支援病院に認定されており、質の高い医療を地域の皆様に提供しております。
当院の年齢階級別退院患者数は50歳以上の方が全体の8割以上を占めています。また、どの年齢階級においても骨折などの整形外科領域の疾患が多い傾向にあります。
年齢別に見ると、10歳以下では肺炎や喘息、気管支炎などの呼吸器系疾患が多く、10代~20代では骨折や靱帯損傷などの整形外科領域の疾患が他の年齢階層よりも多く見られます。30代では分娩を含む産婦人科領域の疾患、40代では産婦人科領域に加え消化器領域の疾患が多くなっています。50代~60代になると肺や消化器、乳房の悪性腫瘍や、胆のう炎、胆管炎などの消化器領域の疾患が多く見受けられます。70代以上になると肺炎や変形性の関節症など、加齢に伴う疾患が多く見られます。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040××99040× 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2-4あり 副傷病なし 70 16.47 11.99 0.00 69.04
040081××99×00× 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 65 25.02 20.83 32.31 84.63
130030××99×40× 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2-4あり 副傷病なし 58 18.24 16.48 3.45 72.90
040040××9910×× 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 49 5.14 3.59 0.00 72.71
100071××99×99×110 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く)(抹消循環不全あり)手術なし 手術・処置等2-1あり。副傷病あり 85歳未満 44 20.64 15.63 2.27 66.52
 内科の疾患で多い症例は手術を伴わない肺の悪性腫瘍や誤嚥性肺炎といった呼吸器系領域の疾患です。肺炎の患者さんは高齢になるほど重症化する傾向があり、当院の平均在院日数も2週間を超えています。
肺炎については「指標4.成人市中肺炎の重症度別患者数等」もご覧ください。
精神科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
161070×××××00× 薬物中毒(その他の中毒)手術・処置等2なし 副傷病なし 12 1.75 3.58 0.00 34.08
 当院では救急診療を行っているため、精神科では急性薬物中毒の疾患が多くなっています。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010090×××××00× 多発性硬化症 手術・処置2なし 副傷病なし 15 16.00 13.98 6.67 42.27
010160××99×10× パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2あり 副傷病なし 12 39.25 20.55 33.33 72.08
 神経内科で多い症例は多発性硬化症とパーキンソン病です。多発性硬化症においては頭部MRIや髄液検査等を実施し、再発時にはステロイドパルス施行や再発予防薬治療などを行います。パーキンソン病については頭部MRI、ダットスキャン、MIBG心筋シンチなどによる精査を行い、抗パーキンソン病薬の投与を行います。またいずれにおいても、ADL(日常生活動作)の維持・回復のため午前と午後にリハビリ訓練を実施します。継続的なリハビリ訓練が必要と判断した場合は、転院をしていただくこともあります。
脳血管内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060×2990411 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2-4あり 副傷病1あり 発症前Rankin Scale 0、1又は2 30 20.67 18.34 40.00 73.60
010060×2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2-4あり 副傷病なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 26 19.54 16.38 34.62 70.77
010060×2990211 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2-2あり 副傷病1あり 発症前Rankin Scale 0、1又は2 17 20.47 18.64 41.18 76.53
 脳血管内科では脳梗塞の専門的な治療を行っています。超急性期症例では、tPA治療を積極的に施行しています。頭頚部血管の閉塞性病変についても集学的に検査を行い、脳神経外科と共にその手術適応について検討を行っております。後遺症によっては、回復期病院へ転院のうえ、リハビリ訓練を継続していただいております。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340××03×00× 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 66 9.24 10.61 1.52 73.85
060050××97×0×× 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む)その他の手術あり 手術・処置等2なし 47 12.17 11.44 4.26 75.74
060020××04×0×× 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 手術・処置等2 44 8.66 8.73 0.00 72.30
060102××99×××× 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 40 7.63 7.87 2.50 64.05
150010×××××0×× ウィルス性腸炎 手術・処置等2なし 33 6.73 5.50 3.03 60.85
 消化器内科では胆管結石、胆管炎が最も多い症例です。胆管にできた結石により黄疸や炎症を起こした場合に、内視鏡を用いて結石を除去したり、胆管にステント(チューブ)を入れたりといった処置を行います。次いで肝細胞癌に対する治療の症例が多く、選択的動脈化学塞栓術行ったり、ラジオ波による焼却術を行っています。次に早期胃癌に対する内視鏡治療の患者さんが多く入院されており、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)という手法を主に用いています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050××99100× 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1-1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 218 3.36 3.03 0.92 72.04
050050××02000× 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし 1-2あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 79 6.10 4.62 1.27 72.99
050130××99000× 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 79 25.27 17.71 12.66 85.52
050210××97000× 徐脈性不整脈 手術あり 朱jつ・処置等1なし 1-3あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 33 15.73 11.21 0.00 82.82
050130××9910×× 心不全 手術なし 手術・処置等1-1あり 手術処置等2なし 28 23.68 15.87 3.57 76.00
 循環器内科で最も多い症例は狭心症、虚血性心疾患です。狭心症に対して心臓カテーテル検査を行い、高度の狭窄病変には冠動脈形成術を行います。また、急性心筋梗塞の病状も24時間診療可能であり、緊急の検査・治療を行っています。次に多い症例は心不全です。薬物療法を中心に治療を行いますが、病状評価や原因精査として心臓カテーテル検査、治療として冠動脈形成術、ペースメーカー手術、カテーテルアブレーションなどを実施しています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
0400801199×00× 肺炎等(1歳以上15歳未満)手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 14 4.29 5.70 0.00 3.21
 小児科では入院加療を必要とする下気道感染症が最も多くなっております。マイコプラズマ感染症など起炎菌を同定し、それに適した治療を行っております。
また、小児内分泌を専門とする部長がおり、主に低身長の児童に対して各種ホルモン検査を行っております。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060035××99×60× 結腸(虫垂を含む)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2-6あり 副傷病なし 52 4.56 4.47 0.00 67.15
060035××99×50× 結腸(虫垂を含む)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2-5あり 副傷病なし 48 3.21 4.38 0.00 66.31
060035××01000× 結腸(虫垂を含む)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 43 20.60 15.61 4.65 74.67
060335××02000× 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 41 8.37 7.40 0.00 57.98
040040××97×0×× 肺の悪性腫瘍手術あり 手術・処置等2なし 37 16.89 12.35 8.11 72.00
 外科で最も多い症例は手術目的の結腸癌で、近年増加傾向にあります。多くは患者さんの負担が少ない腹腔鏡下での切除術を行っております。次いで多いのが手術目的の胆嚢水腫・胆嚢炎などの胆嚢の良性疾患で、ほとんどが腹腔鏡下胆嚢摘出術を行っております。炎症のひどい症例については、開腹での胆嚢摘出術を行っております。
以下、肺の悪性腫瘍手術となります。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070230××01×××× 膝関節症(変形性を含む)人工関節再置換術等 240 22.48 25.09 6.25 75.93
07040×××01×××× 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む)人工関節再置換術等 167 21.78 23.14 18.56 68.96
160800××01×××× 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 139 29.01 27.09 79.86 84.09
160620××01×××× 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む)腱縫合術等 101 12.36 11.41 0.99 42.88
160760××97××0× 前腕の骨折 手術あり 副傷病名なし 71 4.86 5.21 0.00 47.56
 整形外科では、関節疾患から外傷まで幅広く治療を行っており、特に股・膝関節の人工関節置換が上位を占めています。第3位は大腿骨近位部骨折となっており、高齢者の方に多い傾向にあります。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100××97×00× 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 35 11.69 9.68 20.00 79.91
010040×099×00× 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満)手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 23 16.96 19.10 43.48 70.13
160100××99×00× 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 21 5.62 7.34 4.76 63.38
 救急病院であるため、脳内出血や頭部外傷等が上位を占めています。
脳内出血において内視鏡手術の適応がある症例では、積極的に非侵襲的手術を行っています。脳腫瘍については、開頭術による可及的全摘術を心掛けています。術中ナビゲーションや各種モニタリングを応用し正確かつ安全な手術を行います。症例によっては内視鏡も利用します。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080011××99×××× 急性膿皮症 手術なし 33 13.36 11.73 0.00 65.39
080006××01×0×× 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外)皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし 25 6.76 8.50 0.00 77.88
080007××010××× 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし 13 3.92 4.14 0.00 59.62
 皮膚科では、急性膿皮症と皮膚の悪性腫瘍が上位を占めています。急性膿皮症とは蜂窩織炎や丹毒など高熱や強い痛みを伴う皮膚・皮下組織の細菌感染症です。外来では十分な治療が行えないと判断される重症患者さんの入院治療を行っています。また、皮膚癌の最も確実な治療方法は外科的手術であることが多く、入院治療の対象となります。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070××0200×× 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 48 6.13 7.31 2.08 74.67
110070××02020× 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2-2あり 副傷病なし 41 4.83 7.64 0.00 72.95
110310××99××0× 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 37 13.00 12.34 8.11 75.57
110070××99×20× 膀胱腫瘍 手術なし 手術・処置等2-2あり 副傷病なし 17 13.29 11.31 0.00 74.35
110200××02×××× 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術 12 8.25 9.73 0.00 70.75
 泌尿器科で最も多い症例は膀胱悪性腫瘍に対する経尿道的手術を目的とされた患者さんです。経尿道的膀胱腫瘍切除術を受けられた患者さんの中でも、その時の腫瘍の状況によって手術後に化学療法(抗がん剤膀胱内注入療法)を行う場合と行わない場合がありますので二つに分類されて表記しています。70歳以上の方が多いのですが、平均在院日数が6日程度と全国平均よりも短く、負担の少ないものとなっております。次いで多いのが腎臓・尿路感染症の患者さんです。主に抗菌剤の点滴加療を行います。必要に応じ、経尿道的尿管ステント留置術や経皮的腎瘻造設術などの処置を行います。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
12002×××99×40× 子宮頚・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2-4あり 副傷病なし 26 6.23 4.98 0.00 56.54
120180××01×××× 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 26 9.35 9.75 11.54 30.19
120010××99×50× 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2-5あり 副傷病なし 25 4.76 4.75 0.00 64.04
120140×××××××× 流産 23 2.00 2.43 0.00 32.39
120060××01×××× 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 20 10.15 9.91 0.00 45.80
 産婦人科の入院保険診療で最も多いもの及び3番目に多いものは、それぞれ子宮頸癌(第1位)と卵巣癌(第3位)に対する化学療法での短期入院です。手術療法にも積極的に取り組んでおり、ガイドラインに基づいて進行例の術後補助化学療法や再発例の化学療法を行っています。希望者は外来での化学療法も可能です。
2番目に多いのは分娩異常で帝王切開術を要する症例です。NICU(新生児集中治療室)管理を要さない緊急症例の母体搬送を受け入れています。
4番目は流産の症例で、近隣の分娩施設が減少している影響で、流産手術が必要な症例を受け入れています。
5番目に多いのが、子宮筋腫や子宮腺筋症などにより過多月経による高度貧血や月経困難症、高度に腫大した子宮による圧迫症状などを有する場合に、子宮摘出術を受けられる症例です。腹腔鏡手術の割合が徐々に増加しています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020180××97×0×0 糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 手術・処置等2なし 片眼 13 8.77 7.96 0.00 64.54
020200××9710×× 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 10 8.40 7.31 0.00 69.30
 眼科で最も多い症例は網膜剥離に対する手術です。放置すれば失明する疾患のため、緊急手術となることも多い症例ですが、当院では眼科緊急疾患の治療に力を入れています。また、黄斑疾患(黄斑円孔・黄斑前膜)や増殖糖尿病網膜症に対する硝子体手術の症例も多くなっています。

耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030428×××××××× 突発性難聴 123 14.67 9.18 0.00 56.57
030390××99×××× 顔面神経障害 手術なし 36 13.61 9.45 0.00 54.31
030400××99×××× 前庭機能障害 手術なし 27 11.74 5.15 0.00 67.78
030350××××××××× 慢性副鼻腔炎 17 8.82 7.23 0.00 48.35
030230×××××××× 扁桃、アデノイドの慢性疾患 13 9.46 8.01 0.00 24.31
 北九州市で唯一耳鼻咽喉科常勤医師のいる高気圧酸素療法可能な施設として突発性難聴の患者さんを多く紹介いただいております。次いで顔面神経麻痺、前庭機能障害、慢性副鼻腔炎、扁桃周囲膿瘍などの炎症疾患が多くなっています。
リハビリテーション科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010069××99000× 脳卒中の続発症 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 32 15.63 9.92 3.13 68.06
 リハビリテーション科では脳卒中などの病気によって残った麻痺に伴って筋肉のつっぱり(痙縮)がある患者さんに、それをやわらげるためのボツリヌス療法を行っています。これは、つっぱりの原因となる筋肉に薬を注射して、約2週間の集中的なリハビリ訓練を組み合わせて実施します。この治療によって筋肉のつっぱりがやわらぐと、歩き方が改善したり、着替えなどの日常生活動作が行いやすくなったりして、さらに麻痺している部位の痛みがやわらぐなど、多くの効果を期待することが出来ます。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 68 12 20 33 99 1 7
大腸癌 31 55 83 76 12 154 1 7
乳癌 32 16 24 35 1 7
肺癌 54 24 44 28 116 1 7
肝癌 14 60 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
 当院は大腸癌が最も多く、次いで肺癌、胃癌、乳癌、肝癌の順となっています。
内科では肺癌、消化器内科では胃癌、大腸癌、肝癌の患者さんが多く、外科では5大癌を含む全ての消化器系、呼吸器系の癌に対し治療を行っています。消化器内科、外科において、内視鏡検査・治療の症例数が多く、胃癌を早期に発見、治療していることから、胃癌はStageⅠの患者さんが多くを占めています。大腸癌についてはStageⅠ~Ⅳまで幅広くなっており、乳癌についてはStageⅠとⅢの割合が多くなっています。肝癌は治療後に再発することが多い疾患であることから、再発の割合がかなり高くなっています。
また、UICCの分類が不明の患者さんが5大癌合わせて40人となっています。不明に分類されているものについては、治療前の検査入院の割合が多くを占めており、入院中に検査結果が出ていないなどの理由からStageの分類が出来ないことが主な要因です。肺癌では特にその傾向が強くなっています。
内視鏡的治療、腹腔鏡下手術、開腹手術、化学療法、放射線治療など、個々の状況に応じて治療方針を決定しており、がん関連認定看護師をはじめとして多職種がそれぞれの専門性を活かして患者さんやご家族のケアに努めております。

成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 22 12.82 63.55
中等症 96 17.90 78.77
重症 30 18.87 82.90
超重症
不明
 当院では中等症の患者数が一番多く96名でした。平均在院日数は重症度が高いほど長くなる傾向にあります。
平均年齢については、中等症で78歳、重症、超重症で82歳を超えており、高齢になるほど重症化しやすい傾向にあると言えます。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 169 21.77 75.55 38.89
その他 29 17.55 74.48 4.04
 脳梗塞については、原則脳血管内科へ入院となるため、163$(脳梗塞)の、特に3日以内の急性期脳梗塞が全体の約8.5割を占めます。その平均年齢は75歳と後期高齢者の割合が高くなっております。平均在院日数は22日程度で、その間治療とリハビリ訓練を行い、自宅(または施設)への退院を目指しますが、約3割の患者さんがリハビリ専門病院へ転院されています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K721 1 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2㎝未満) 210 0.88 1.51 0.48 67.50
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 57 4.49 8.88 1.375 74.33
K615 2 血管塞栓術(頭部。胸部、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 54 0.37 11.94 3.70 75.35
K653 2 内視鏡的胃・十二指腸ポリープ粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下剥離術) 42 5.60 7.07 2.38 71.90
K654 内視鏡的消化管止血術 37 1.46 10.92 5.41 72.30
 消化器内科では大腸ポリープに対する内視鏡的ポリペクトミーや粘膜切除術(EMR)を最も多く行っています。小さなポリープは外来で切除することも多いですが、ある程度の大きさがあり通電切除が必要な症例を入院治療の対象にしています。
次いで内視鏡的胆道ステント留置術を多く行っています。胆石などにより胆道に炎症を起こした場合や、胆管癌や、膵臓癌などの腫瘍により胆汁の流れが悪くなり、黄疸が出た場合などに行っています。
次に選択的動脈化学塞栓術を行っております。これは主に肝臓癌に対して血管造影下に抗がん剤を注入したり、腫瘍を栄養する血管を詰めたりする治療になります。

循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K549 3 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) 73 5.86 4.67 1.37 74.60
K597 2 ペースメーカー移植術(経静脈電極の場合) 30 4.60 13.70 3.33 82.87
K549 2 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症の場合) 23 0.04 14.96 0.00 72.52
K546 3 経皮的冠動脈形成術(その他のもの) 20 1.05 3.85 15.00 74.00
K549 1 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞に対するもの) 16 0.06 18.31 6.25 70.44
 循環器内科で最も多い手術は、狭心症に対する冠動脈形成術です。冠動脈形成術に際しては運動負荷心電図、薬物負荷心筋シンチグラム、心筋血流予備量比計測などでその適応を十分に検討します。手術時には血管内超音波を使用して、適切なサイズのバルーン拡張及びステント留置を行います。より合併症の少ない丁寧な治療を心掛けています。
次いで多い手術はペースメーカー移植術です。意識消失や心不全を伴う徐脈性不整脈の治療として行います。症状の改善だけでなく、日常生活の質が向上することが期待できます。年間25~30症例程度行っています。

脳血管内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K178-4 経皮的脳血栓回収術 15 1.40 21.93 66.67 76.07
 脳梗塞が発症してから4.5時間以内の脳血管の急性閉塞例ではtPAという血栓溶解療法、発症早期の主幹脳動脈閉塞症例においては、経皮的脳血栓回収術(特殊カテーテルを用いて血栓を除去する治療法)を積極的に行っています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 82 2.57 6.34 2.44 61.24
K611 3 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) 54 1.85 7.69 1.85 66.85
K633 5 鼠経ヘルニア手術 53 1.19 4.04 1.89 69.68
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 47 5.34 16.26 6.38 75.74
K718-2 1 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 20 0.45 3.80 0.00 32.55
 外科で最も多い手術は腹腔鏡下胆嚢摘出術です。炎症の強いものは開腹で行うこともありますが、約95%は腹腔鏡下で手術をしております。
次に多いのは、化学療法のための埋め込み型カテーテル設置の手術です。大腸がんや乳癌などの増加に伴い化学療法の患者さんも増加しています。
3番目に多い手術は鼠経ヘルニアです。全身麻酔にて実施します。
4番目に多い手術は腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術です。大腸癌患者の増加に伴って手術件数も増加しており、結腸癌の約80%は腹腔鏡下に行っております。

整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K082 1 人工関節置換術(肩、股、膝) 441 1.62 19.67 10.66 72.85
K046 1 骨折観血的手術(肩甲骨、上腕、大腿) 130 4.25 21.62 64.62 75.78
K048 3 骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕、下腿) 115 0.57 4.30 0.87 53.75
K046 2 骨折観血的手術(前腕、下腿、手舟状骨) 79 2.58 16.54 12.66 54.89
K068-2 関節鏡下半月板切除術 62 0.79 7.65 1.61 53.39
 整形外科では人工関節の手術が最も多い手術であり、特に膝や股関節が多くなっています。また、外傷による骨折手術も多く行っており、それに伴う抜釘術も多くなっております。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 36 0.69 10.25 16.67 81.53
K164 3 頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの)(脳内のもの) 12 1.83 37.42 83.33 73.83
K177 1 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 10 2.50 49.50 80.00 66.70
 脳神経外科で最も多い手術は慢性硬膜下血種に対する穿孔洗浄術です。ご高齢の方に多く、軽微な頭部外傷を契機に1~2ヶ月ほど経過した後に硬膜下血腫をきたす病気で、外傷の患者さん及びご高齢の患者さんが多いことが要因と考えられます。
次いで脳内出血に対する開頭血腫降圧術、脳動脈瘤クリッピング術となります。脳動脈瘤クリッピング術は、くも膜下出血時や脳動脈瘤の破裂予防で行われます。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K007 2 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 24 0.63 4.04 0.00 78.67
 皮膚科で最も多い手術は基底細胞癌、有棘細胞癌、悪性黒色腫などの皮膚癌の切除です。皮膚癌を取り残しの無いように切除し、必要に応じて植皮術や皮弁術で傷をふさぐ手術も行います。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K803 6イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 92 0.98 3.61 1.09 74.11
K841 1 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用のもの) 12 1.25 6.00 0.00 70.75
K781 2 経尿道的尿路結石除去術(その他のもの) 11 1.09 2.73 0.00 58.00
 泌尿器科で最も多い手術は、経尿道的膀胱腫瘍切除術です。膀胱腫瘍に対して下半身麻酔を行い、尿道から内視鏡を挿入して腫瘍を切除します。
次に経尿道的前立腺切除術です。薬物療法を行っても症状が改善しない、または膀胱にたまった尿が全く出なくなってしまったような前立腺肥大の患者さんに対し、下半身麻酔を行い、尿道から内視鏡を挿入して前立腺の肥大した部分を切除します。
患者さんの状態に合わせた治療法を決定し、安全、正確かつ生活の質の向上を考慮した治療を行うよう心がけております。


産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K877 子宮全摘術 26 1.81 7.96 0.00 51.31
K898 2 帝王切開術(選択帝王切開) 26 1.23 7.08 11.54 30.69
K872-3 子宮鏡下有茎粘膜下筋腫切出術、子宮内膜ポリープ切除術 21 0.33 1.14 0.00 45.00
K898 1 帝王切開術(緊急帝王切開) 21 0.86 6.52 33.33 28.19
K909-2 子宮内容除去術(不全流産) 21 0.00 1.00 0.00 32.43
 産婦人科で最も多い手術は帝王切開術で、第1位が既往帝王切開後妊娠などに対する選択的帝王切開術で、第4位が分娩停止や胎児機能不全に対する緊急帝王切開術です。
同数の第1位に子宮筋腫や子宮腺筋症に対する子宮全摘術があります。最近は可能な限りは腹腔鏡手術を考慮しています。
第3位が粘膜下子宮筋腫や子宮内膜ポリープに対する子宮鏡手術です。
第5位は稽留流産や不全流産に対する流産手術です。原則、人工妊娠中絶は行っておりません。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K282 1ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 375 0.85 1.95 0.80 75.29
K280 1 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含むもの) 38 0.76 7.24 0.00 65.95
 眼科で最も多い手術は白内障手術です。全身的な疾患を持っている方や連日の通院が困難な方は入院して手術をしています。上記指標には表されていませんが、日帰りでの手術も行っております。
次いで、硝子体茎顕微鏡下離断術です。増殖糖尿病網膜症や網膜剥離、黄斑円孔などの網膜硝子体疾患に対する手術です。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K377 2 口蓋扁桃手術(摘出) 16 1.69 7.56 0.00 26.13
 耳鼻咽喉科で最も多い手術は口蓋扁桃手術です。
鼻内内視鏡では副鼻腔炎の手術にとどまらず、アレルギー性鼻炎に対する後鼻神経切除術や眼窩骨折整復術も行なっております。アデノイド切除も古典的なアデノイド切除刀ではなく、鼻内内視鏡用の硬性鏡とシェーバーを用いて鏡視下に切除しております。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一 18 0.19
異なる 18 0.19
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 80 0.84
異なる 12 0.13
 厚生労働省による平成28年度の全国DPC対象病院データ集計において、全症例に対する割合が播種性血管内凝固症候群が0.16%、敗血症が0.57%となっています。全国値と指標による当院の数値を比べると、播種性血管内凝固症候群が0.06%、敗血症が0.38%で、全国平均より低くなっています。当院ではDPCを播種性血管内凝固症候群とする際は、臨床的に根拠のある診断を基に投入された医療資源を勘案して、入院医療費請求を行うよう努めております。
合併症で多いものは、人工関節の破損やゆるみによるものが20件、術後の感染症に関する合併症が17件、ペースメーカーの電池消耗による合併症などが15件、術後の出血や血種に関する合併症が12件でした。
更新履歴
2018年9月28日
「病院指標」を公開しました。