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内科

診療科の特色 対象とする主な疾患 外来担当医師一覧
診療実績 臨床研究について  

診療科の特色

内科は消化器(消化管、肝臓、膵胆管系) 疾患、循環器疾患、呼吸器疾患、糖尿病(肥満外来)、内分泌疾患(甲状腺疾患等)、血液疾患、膠原病および一般内科疾患を担当しております。
臓器別診療体制をとっております。

  専門疾患領域 検査・治療など
内 科 内科一般 検血、生化学、血清学、免疫学
腫瘍関連検査
薬物濃度
循環器内科 循環器疾患一般
(高津、久原、
長谷川、赤司、
山岸)
経皮的冠動脈ステント留置術
経皮的冠動脈形成術
下肢動脈形成術
腎動脈形成術
カテーテルアブレーション
永久的ペースメーカー植込み術
体外式ペースメーカー挿入
ループレコーダー植込み術
下大動脈フィルター留置
心臓カテーテル検査
電気生理的検査
心エコー
経食道心エコー
トレッドミル負荷心電図
ホルター心電図
心筋シンチ
心肺運動負荷試験(CPX)
心臓リハビリテーション
消化器内科 上・下部消化管
(板場、田中 俊、
西嶋、安部 周、
大崎)
膵・胆道
(板場、立花)
肝臓
(國吉、中村 吏)
上部~下部消化管X線造影
上部~下部消化管内視鏡
ERCP(内視鏡的逆行性膵管胆管造影)
EST(内視鏡的乳頭切開術)
EUS(超音波内視鏡)
EUS-FNA(超音波内視鏡下穿刺術)
ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)
内視鏡的ポリープ切除
内視鏡的止血術
カプセル内視鏡
Echo(腹部超音波検査)
PEIT(経皮的エタノール注入療法)
RFA(ラジオ波焼灼療法)
chemolipiodolization TAE(血管造影)
動注ポート利用下の肝動注
食道静脈瘤硬化療法
肝生検
PTCD PTGBD(経皮経肝胆嚢または胆管ドレナージ)
呼吸器病センター 呼吸器疾患一般
アレルギー性疾患
(原 可、
島袋、笹原、
松永)
気管支ファイバー(TBB・TBLB・BAL)
経皮的肺生検
呼吸管理
肺機能検査
胸腔ドレナージ術
睡眠時無呼吸検査
じん肺
アスベスト肺疾患
HOT(在宅酸素療法)
血液内科 血液疾患
(平瀬、渡邉)
検血、生化学、血清学
免疫血清学
ウイルス抗体、骨髄検査
リウマチ・膠原病 リウマチ・膠原病
(こうげんびょう)
(平瀬、渡邉)
検血、生化学、血清学
免疫血清学
ウイルス抗体
内分泌代謝内科 糖尿病全般
内分泌(甲状腺等)
骨代謝疾患
(田中 誠、堀内、
牧村、谷口)
甲状腺エコー、甲状腺吸引細胞診
各種内分泌検査、サーモグラフィー
糖尿病教室、栄養指導

対象とする主な疾患

循環器内科 糖尿病・栄養教室 脂質異常症 消化器内科
C型肝炎 胆膵疾患 呼吸器科 血液内科

循環器内科

どういう病気を診療するのか?

循環器内科は心臓・血管系の疾患を対象としています。虚血性心疾患、閉塞性動脈硬化症、大動脈疾患、弁膜症、心筋症、心不全、不整脈、肺動脈疾患、高血圧などがあります。
これら疾患を早期発見・治療するために、心エコー、運動負荷心電図検査、ホルター心電図検査、冠動脈CT、心臓カテーテル検査などを日々行っています。

代表的な疾患

・虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)

心臓に栄養を送っている冠動脈が狭窄することで、心筋に十分な酸素が行き届かず胸の圧迫感や胸痛などの症状が出現するのが「狭心症」です。また、冠動脈が完全に閉塞するのが「心筋梗塞」です。特に「心筋梗塞」は心筋が壊死し、命にかかわる状態にもなりえますので、迅速な対応が必要となります。
「心筋梗塞」をおこしかけている不安定な「狭心症」や「心筋梗塞」に対しては一刻も早い治療が必要となります。治療は主としてカテーテルによる手術が行われます。冠動脈をバルーンで拡張し、ステントを留置することで狭窄・閉塞病変を治療します。

 

・不整脈

動悸などを症状とする頻脈性(早い脈の)不整脈と、失神・ふらつきなどを症状とする徐脈性(遅い脈の)不整脈に分けられます。
頻脈性不整脈には「発作性上室性頻拍」などがあり、心臓の中にある異常な電気回路を高周波で焼切るアブレーションという手術を行います。また、徐脈性不整脈は「洞不全症候群」や「完全房室ブロック」などがあり、人工ペースメーカーの植え込みを行います。
当院では、従来行われていた心尖部ペーシングではなく、心室中隔ペーシングを行っています。心室中隔ペーシングは心尖部ペーシングと比べ、将来的な心不全などのリスクを下げることができるといわれています。


・心不全

心不全はさまざまな心疾患が原因となりうる最終的な病態で、心臓の働きが低下することで、息切れや呼吸困難、下肢・全身のむくみを生じます。重症になれば低酸素、低血圧などを生じ、適切な治療が行われないと生命を脅かす危険な状態となります。薬物治療を中心に治療を行いますが、基礎疾患によってペースメーカー植え込みやカテーテルによる手術を行うことがあります。

 

心臓リハビリテーションとは?

心臓リハビリテーションとは、心筋梗塞後や心臓バイパス術後、心不全など心臓機能が低下した患者さんに対して、運動療法や生活指導を行うことによりスムースな社会復帰と心臓病や大血管疾患の再発予防を行います。
心筋梗塞後、狭心症、心臓術後(バイパス術後や弁置換術後)、心不全、大血管疾患、末梢動脈閉塞性が心大血管リハビリテーションの対象となります。

心大血管リハビリテーションを行うことにより
■運動をしても疲れにくくなり、息切れ・動悸などの症状が軽減。
■動脈硬化の危険因子である高血圧、高LDLコレステロール血症、糖尿病などが軽減。
■慢性心不全の増悪予防。
■心筋梗塞の再発や突然死が減り、生命予後が改善。
といった効果が期待できます。

一般病棟では、モニターで心拍数などを監視しながら歩行訓練を行い早期離床に努めます。病棟でのリハビリが終了すれば、リハビリテーション室で本格的なリハビリが開始されます。ストレッチや筋力増強訓練、自転車エルゴメータ、トレッドミルなどを行います。また、医師や看護師、薬剤師、管理栄養士より退院後の日常生活についての指導も行います。

 

 

糖尿病・栄養教室 

糖尿病とは

糖尿病は、血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が上昇し、その結果全身にいろいろな障害を引き起こす病気です。この病気は、膵臓から出される「インスリン」というホルモンの作用が不足するために起こります。血糖の正常値は、空腹時で60~110 mg/dlですが、空腹時血糖126mg/dl以上、食後血糖または糖負荷試験という検査で負荷後2時間値200mg/dl以上の時、あるいはヘモグロビンA1c (HbA1c)値が6.1%以上の場合、糖尿病と診断されます。
糖尿病には、大きく分けて、インスリンを出す膵臓の細胞が破壊されて起こる「1型糖尿病」と、インスリンの働きが悪くなって起こる「2型糖尿病」の2つの形がありますが、日本人では後者が大部分を占めます。2型糖尿病は、遺伝的にインスリンを出す能力が弱い人に、食べ過ぎ、肥満、運動不足などが加わると発病しやすくなり、『生活習慣病』といわれる所以です。日本には現在およそ890万人の糖尿病の患者さんがいると推定されており、予備軍も含めると2,200万人以上となり、今後も増加すると考えられています。
血糖が少し高くなっても症状は出ませんが、空腹時の血糖が180~200mg/dl以上になると、喉が渇きよく水を飲むようになり、尿量も増えてきます。更に血糖が高くなると疲れやすく体重が減り、意識が無くなることがあります。また、長時間血糖が高い状態が続くと、視力の障害、腎臓の障害、神経の障害や動脈硬化症(心筋梗塞、脳卒中、足の血管が詰まり、足先が腐る壊疽)などの合併症が起こってきます。
糖尿病の治療は、食事療法(必要最少限のカロリーの摂取、バランスの良い食事)と運動療法が中心となり、それでも血糖が下がらない場合は、飲み薬やインスリン注射などの薬物治療を加えます。予防法としては、"腹八分で医者要らず"と言うように、食べ過ぎ、飲み過ぎ、運動不足を避け、肥満に注意することが大切です。血縁者に糖尿病の方がいる人は特に注意が必要で、定期的に健康診断などで血糖検査を受けてください。

糖尿病教室

当院では、患者さんやご家族の方に糖尿病についての知識をつけていただき、自己管理(食事療法、運動療法)を行う上での助けとなるよう、以下の日程で糖尿病教室を行っています。

興味のある方は、ぜひご参加ください。

 

1 栄養指導

月、水曜日 15時より約1時間
場所:2F栄養指導室(事前に栄養指導箋の提出が必要です。)

2 医師講話

火、木曜日 9時、15時より約1時間
場所:2F会議室

3 糖尿病関連ビデオ上映

火、木曜日 10時30分より約45分
場所:2F会議室

4 運動療法

月、火、水、木、金曜日 13時より1時間

場所:リハビリ室

5 フットケア(内科入院患者さんのみ)

水曜日 9時15分より45分

場所:2F会議室

6 薬剤指導

水曜日 10時30分より約30分
場所:2F会議室

7 食事会(内科入院患者さんのみ)

火、水、木曜日 12時より約30分
場所:2F栄養指導室(食品交換表に添って食材の説明を行います。)

8 糖尿病教室日課表

PDFはこちらから

糖尿病患者の会

平成10年12月より、糖尿病患者さんを対象に「九労友の会」が発足しました。
今後も、糖尿病患者さん同士の交流や情報交換を目的とした試食会、花見、遠足などの活動を予定しています。

脂質異常症

脂質異常症は、血液中に含まれる脂質が過剰もしくは不足している状態を指し、長期間持続すると冠動脈疾患(狭心症、心筋梗塞)や脳卒中などの動脈硬化症を引き起こす病気です。中性脂肪が150mg/dl以上に増加した高トリグリセリド血症、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が140mg/dl以上に増加した高LDLコレステロール血症、HDLコレステロール(善玉コレステロール)が40mg/dl未満に減少した低HDLコレステロール血症があります。脂質異常症は運動不足、食べ過ぎ、飲み過ぎ、肥満やストレスが原因となります。また、遺伝的体質として脂質異常症の家族歴がある方もこの病気に罹りやすいので注意しましょう。脂質異常症自体に症状はありませんが、それによって引き起こされる動脈硬化症が問題となります。狭心症や心筋梗塞では胸の痛みや息苦しさが、脳卒中では手足の麻痺や意識障害が、下肢閉塞性動脈硬化症では歩いたときの足の痛みなどが出現します。治療法としては、まず、食事療法(適正なカロリーの食事、コレステロール摂取制限など)、運動療法、ストレスの解消や節酒あるいは禁酒を行います。適量のアルコール(ビールでは500ml、日本酒では7勺、焼酎では4勺、ウイスキーではダブル1杯程度)は、むしろ善玉コレステロールを増加させることが知られており、脂質異常症には良いという報告もありますが、週に 1~2回は禁酒してください。喫煙は動脈硬化を進行させますので、禁煙も大切です。それでも血中コレステロールや中性脂肪が改善しない場合、薬物療法を加えます。若年者の特に重症の患者さんで、重篤な動脈硬化症の危険がある場合は、血しょう交換などの特殊な治療法が必要となることもあります。

消化器内科

消化器内視鏡件数と消化器内視鏡件数の年次推移を示します。

 

消化器内科内視鏡件数

  H28年度 H27年度 H26年度 H25年度
全消化器内視鏡件数 5740 6192 5621 5887
上部消化管内視鏡 3543 3861 3587 3546
下部消化管内視鏡 1875 1953 1784 1948
超音波内視鏡 500 642 542 574
超音波内視鏡下穿刺(EUS-FNA) 47 77 47 66
逆行性膵胆管造影(ERCP) 286 325 256 328
内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD) 91 86 82 80
大腸ポリペクトミー、EMR 605 647 381 282
食道静脈瘤治療 28 63 33 37
内視鏡的止血術 95 86 107 58
カプセル内視鏡 36 53 28 21

 

 

消化器内視鏡件数年次推移

 

 

消化器内科診療トピックス

1.超音波内視鏡下穿刺術(EUS-FNA)

超音波内視鏡下穿刺術は平成22年4月に保険診療が認められることになった新しい検査法です。内視鏡の先端に超音波装置のついたスコープを用いて超音波画像を見ながら、細い針を刺して組織採取を行います。従来診断の難しかった縦隔腫瘍、膵腫瘍、胃粘膜下腫瘍、腫大リンパ節の診断に威力を発揮します。当院でも平成24年度より本格導入し、平成26年度に超音波内視鏡下穿刺用スコープを購入し、診断治療に役立っています。

 

  

2.C型肝炎

・どういう病気か?

肝炎ウイルスが感染して慢性肝炎が起こる仕組みは、ウイルスが肝臓を食い尽くすというよりは、ウイルス対からだの免疫力との戦いの結果、戦場である肝臓が破壊されるのだと考えられています。C型肝炎ウイルスは免疫力の攻撃を巧みにかわし正面衝突を避けようとするため、肝臓はすぐに燃え尽きずに、くすぶるように肝炎が持続します。しかし長年にわたり肝炎が持続すると、ついには肝臓は荒廃し肝硬変という状態に至り、その中から肝癌がでてくる場合があります。

・どうして感染するのか?

C型肝炎ウイルスは血液により感染します。したがって、輸血や血液製剤による感染は確実で、鍼、刺青、予防注射、歯科治療、理髪店の髭剃り、ピアスからの感染の可能性も考えられています。また、男女間、母児間感染もまれならず認められています。検査の進歩により、輸血や血液製剤による感染はなくなりましたが、今でも感染経路が不明の患者さんが4割程度存在し、C型肝炎を撲滅するにはもう少し時間がかかりそうです。

・感染後の経過は?

C型肝炎ウイルスに感染した後は、2~24週で急性肝炎になり、7割程度が慢性肝炎に移行します。その後はゆっくりと進行し、一部は約20年で肝硬変症、さらには肝癌へと進展します。慢性肝炎の時期には自覚症状がほとんどありませんから、ときどき血液検査を行って早期に診断することが大切です。

・治療法は?

ウイルス排除と肝炎の治癒に関して有効性がはっきり認められている薬はインターフェロンです。全員が確実に治癒する訳ではありませんが、薬剤の進歩や治療期間の延長等の工夫により、以前よりは治癒率が上がってきています。一度はインターフェロン治療を検討するべきです。治癒しない場合も少量のインターフェロンを投与することにより、肝硬変への進展や発癌を抑制する治療も可能となっています。インターフェロンが困難な場合は、内服や注射、しゃ血等により進行を遅らせる治療がなされています。

3.胆膵疾患

・どういう病気を診療するのか?

胆嚢・胆道疾患では、胆嚢および胆管結石・胆嚢炎・胆管炎・胆嚢腫瘍・胆管腫瘍・十二指腸乳頭部腫瘍、膵疾患では、急性膵炎・慢性膵炎・膵腫瘍・膵嚢胞などの診療を行います。


・胆石とは?

胆石とは、肝臓や胆嚢・胆管にできる結石です。 結石の存在部位により、胆嚢結石(80%)、胆管結石(20%)・肝内結石に分類されます。日本人の胆石保有率は年々増加しており、現在では日本人成人の10人に1人は胆石をもっているとされ、女性に多く、食生活の欧米化などの関与が示唆されています。最も多いのはコレステロール結石といわれるもので約70%を占めます。体内の過剰なコレステロールは胆汁中に排出されますが、元来、コレステロールは水に溶けないため胆汁中に含まれる胆汁酸の助けで、胆汁中ではコレステロールが溶解していますが、胆汁の中のコレステロールと胆汁酸のバランスが崩れると、コレステロールが結晶化してこれを核にして結石ができます。


・胆石の症状とは?

胆嚢に結石があっても多くの場合は無症状で、症状が出るのは胆嚢結石のある方の20%程度といわれています。反対に胆管結石の多くは症状を引き起こします。症状は脂肪分の多い食物をとったあとに起きる腹痛(右季肋部・心窩部痛)・背部痛です。また、発熱を伴う場合も多く、胆石により胆嚢内や胆管内の胆汁流出障害に細菌感染が加わると急性胆嚢炎・胆管炎という状態になります。また、胆管結石では胆汁流出障害による黄疸を認め、容易に敗血症からショック状態に陥るため早急な処置が必要です。さらに胆管結石は急性膵炎の原因ともなりえます。


・検査について

腹部超音波検査・腹部CT検査・磁気共鳴胆管膵管造影(MRCP)検査などを行い診断します。その他には、内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査(ERCP)や超音波内視鏡検査(EUS)などを行うこともあります。


・治療に関して

胆嚢結石による症状がある場合には治療の適応となります。無症状の場合でも、胆嚢癌の合併が否定できないような場合(胆嚢壁肥厚)や陶器様胆嚢と呼ばれるような胆嚢壁全体の石灰化が目立つ場合には治療が望ましいとされます。胆嚢結石の標準的治療法は(腹腔鏡下)胆嚢摘出術です。条件を満たす場合には胆石溶解療法も適応となりますが、再発率も高いです。胆管結石に関しては、無症状でも治療の対象になります。現在の治療は内視鏡的治療(ERCP)が主流になっています。内視鏡を使って胆管の出口である十二指腸乳頭を切開(EST)あるいはバルーン拡張(EPBD)を行い、結石を除去します。


呼吸器科

どういう病気を診療するのか?

呼吸器科では呼吸器系内科疾患全般を対象とします。肺癌を中心とした腫瘍性疾患、間質性肺炎・肺線維症などの間質性肺病変、アスベスト関連肺疾患や塵肺等の職業性肺疾患、細菌性肺炎や肺結核、インフルエンザ等の感染症、喘息・肺気腫などの閉塞性肺疾患、睡眠時無呼吸症候群など多岐にわたり診療しています。

慢性の咳(せき)について

一般的に慢性の咳というのは3週間以上を目安とします。これには、急性上気道炎(かぜ症候群)後の咳(1~2か月咳だけ残ることがあります)、気管支喘息、アレルギー性後鼻漏症候群(鼻水や副鼻腔炎の分泌物が喉の奥に流れこむ)、逆流性食道炎、降圧剤(ACE阻害剤)の副作用などがあります。診断には詳細な問診の他、採血や痰の検査、胸部レントゲンやCTなどが必要となることがあります。

気管支喘息

アレルギーが基礎になって気管支の壁に炎症が起きることが原因となります。喘息発作は、気管支の筋肉(平滑筋)をれん縮(収縮)させ、気管支の粘膜がむくみ、痰が気管支につまることで気管支が狭く細くなり、空気が通りにくくなり呼吸が苦しくなります。喘息発作は、自律神経のうち副交感神経が優位となる夜中から朝方にかけて、咳、喘鳴、呼吸困難が現れやすくなります。喘息は、子供から成人、70才過ぎてからも初めて出てくることがあります。
喘息の治療は、世界的に治療ガイドラインが作られており、それに沿って行います。アレルギーによる炎症を抑える吸入ステロイド薬を中心にした治療を行います。治療の目標は、自覚症状がないようにするだけでなく、気管支の炎症を抑え、肺機能を正常化し、普通の生活が送れるようにすることです。そのため、症状がなくなっても、吸入ステロイドを中心とした治療は続けます。

COPD(慢性閉塞性肺疾患)

喫煙歴のある中高年に多い病気で、タバコが主な原因です。タバコによって、肺の組織が破壊される肺気腫と慢性気管支炎とを併せてCOPD :chronic obstructive pulmonary diseaseといいます。咳、痰、呼吸困難などが主な症状です。レントゲン検査、CT、肺機能検査が必要です。治療の第一は禁煙です。また、呼吸困難に対し吸入薬(抗コリン剤)や内服薬を使います。動脈血の酸素が低くなってくると酸素吸入を自宅で行うこと(在宅酸素療法)も必要となってきます。家に閉じこもりきりにならないで、外出・散歩など行い、無理のない範囲で体に刺激を与えることも大切となります(リハビリテーション)。

気管支拡張症、慢性気管支炎、びまん性汎細気管支炎

いずれも気管支の慢性炎症により、咳や痰が出る病気です。進行すると気管支に菌が定着してしまい、時々感染が増悪することがあります。感染を繰り返すと気管支の破壊が進み、さらに菌が住み易い状態になるため、近年、マクロライド少量長期投与(クラリスロマイシン、エリスロマイシンなど)という治療法が確立され効果をあげています。あまり気管支の破壊が進行しないうちに始めた方が良いとされています。

間質性肺炎、肺線維症

肺組織に線維化がおこり、肺がかたくなるため、酸素の取り入れが障害される病気です。症状は、息切れ、呼吸困難と咳です。肺胞という壁が厚くなり酸素の取り込みが悪くなり、かたくなることで肺活量が低下します。原因不明のものからアレルギーによるもの、膠原病に伴うもの、薬剤によるものなど様々で、進行も、急に発症や増悪して命を奪うものから慢性にゆっくり進行して徐々に症状がでるもの、長期間変化がなく自覚症状もないものまで様々です。従って個々の患者さんでどのタイプか見極めることが大切で、これには色々な検査が必要となります。治療は副腎皮質ホルモン剤や免疫抑制剤が用いられますが効き目に差があり、確実に有効な治療はまだありません。治療すべきか・治療の有効性が期待できるかなども精密検査で分かることもあります。原因は不明のもの(特発性間質性肺炎、肺線維症)が多いですが、必要に応じて気管支鏡検査や外科的肺生検などで肺の組織を取って調べ、治療薬に反応するタイプかを確認してから治療を始めることもします。必要に応じて在宅酸素療法を行います。

肺がん

現在、癌の中で一番死亡率の高いものの一つです。タバコが大きな原因ですが関係のないものもあります。初期では症状がなかなか現れにくいので、診断が遅れて根治的な治療ができにくいことが問題です。出来るだけ早期発見、診断することが大切ですので、胸部の検診は数か月毎から毎年受けておくべきでしょう。治療は、可能なものは外科手術を行います。手術が出来ない場合は、全身化学療法(抗癌剤治療)、放射線療法が中心です。

肺結核

結核菌によって起こる感染症で、人から人へうつります。耐性菌でなければ治療すればほぼ完治する病気です。喀痰検査、レントゲン、CT、気管支鏡検査などで診断をつけます。治療は3~4種類の抗結核剤を6~9か月内服します。

非定型(非結核性)抗酸菌症

抗酸菌で結核菌の仲間で、20種類以上の菌の種類がありますが、結核菌(定型(典型的な)抗酸菌)と違って人から人への感染はありません。進行性の場合は、菌種に準じた治療を行いますが、もともと薬が効きにくい耐性菌が多く、治療は長期化し、治療後も再発をよくします。様々な条件により薬物治療を行うかを決めます。

睡眠時無呼吸症候群

夜間睡眠中の無呼吸、いびき音を起こし、昼間の眠気やひどい場合には突然死の原因になると言われています。正確に診断し、治療法を決めるためには、一泊入院して睡眠中の詳しい検査を行う必要があります。治療はCPAP(continuous positive airway pressure)を毎晩装着して寝ることにより、呼吸が止まらないようにする方法が主体です。

肺炎球菌ワクチンについて

高齢の慢性肺疾患患者では細菌性肺炎を合併しやすく入院・死亡のリスクが高いことが知られていますが、中でも肺炎球菌は敗血症になる危険性も高く、一般の抗生物質に耐性菌も多く出現してきています。肺炎球菌ワクチンは自費診療ですが一回の接種で約5年間効果が維持されますので、インフルエンザワクチンに加えて接種されることをお勧めします。

専門外来「禁煙外来」について

禁煙外来は、タバコがやめられない方にむけた禁煙のための専門外来です。一定の条件を満たした喫煙者には健康保険による禁煙治療が可能です。禁煙したいのになかなかタバコがやめられない方、いつも禁煙が長く続かない方など、一度禁煙外来を受診してみてはいかがでしょうか。お気軽に内科外来へご相談ください。
※ 「禁煙外来」パンフレットはこちらからダウンロードできます。

血液内科

どういう病気を診療するのか?

白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫など血液由来の悪性腫瘍、再生不良性貧血、骨髄異形成症候群などの血球減少症、特発性血小板減少性紫斑病、自己免疫性溶血性貧血といった免疫異常を原因とする血球減少症などを診療します。

慢性骨髄性白血病

骨髄幹細胞のbcr-ablチロシンキナーゼという遺伝子異常による白血病です。以前は数年の経過で急性白血病に転化し致命的な経過を辿っていましたが、約10年前チロシンキナーゼ阻害剤イマチニブが発売されたことにより治療成績が飛躍的に向上し、多くの患者さんの長期生存が可能になりました。さらにチロシンキナーゼ阻害剤も第二世代の薬剤が次々に登場し、治療の幅が広がっています。ただ現時点ではこういった薬剤のみでは白血病細胞を完全に駆逐することはできないと考えられています。すなわち、慢性期を維持することによって致命的な急性転化を防ぐ治療となっています。薬剤を飲み続けなければならない状況をどう克服するかが今後の課題と思われます。

悪性リンパ腫

リンパ節の悪性腫瘍ですが、体のあらゆる部分に発生します。様々なタイプのリンパ腫がありますが、特にB細胞性リンパ腫に関しては、分子標的療法薬であるリツキシマブが実用化されて10年近くになり、抗癌剤と併用することで治療成績がこれまた飛躍的に向上しました。また数々の新規薬剤が使用できるようになり、治療の幅が広がっています。

 

その他、骨髄異形成症候群、特発性血小板減少性紫斑病なども治療法が日々進歩しており、当科では最新の治療を導入する努力を行っております。

 

臨床研究に関する公開情報

九州労災病院では、下記の臨床研究に参加しております。


● 消化管粘膜下腫瘍に対する粘膜切開生検の有用性の検討:多施設共同研究    
      詳細はこちらから

この研究は患者さんお一人ずつから直接のご同意は頂かずに、この掲示などによるお知らせをもって、この研究の対象となる患者さんからのご同意を頂いたものとして実施させて頂きます。この研究にご自分の診療情報を使用してほしくない場合や、参加取り止めを希望される場合には、下記問い合わせ先までご連絡下さい。お断りになられても、不利益が生じことは一切ございません。ご連絡を頂かなかった場合、ご了承頂けたものとさせて頂きます。 患者さまにおかれましては、研究の趣旨をご理解頂き、研究へのご協力を賜りますようお願い申し上げます。

【お問い合わせ先】

    独立行政法人 労働者健康安全機構 九州労災病院
         消化器内科  板場壮一
         TEL  093-471-1121
         FAX  093-473-0627

 


● 第12次ATL全国実態調査研究

本研究の内容は以下の通りですが、国立がん研究センターのホームページ内情報厚生労働省のホームページ内情報も併せてご参照ください。(平成26年度HTLV-1関連疾患領域研究の成果の概要はこちらから)なお、この研究についてのご質問等がございましたら、以下の「問い合わせ先」へご照会下さい。

研究課題名
第12次ATL全国実態調査研究
研究責任者
国立がん研究センター東病院 血液腫瘍科 塚崎邦弘
研究の概要
本邦における成人T細胞性白血病・リンパ腫(ATL)の病態と診療実態を明らかにすることで、今後の診療体制の整備に役立てることを目的としています。この研究は国立がん研究センター東病院の塚崎邦弘先生を研究代表者とした多施設共同研究です。
研究の方法
●対象となる患者さん
2012年1月1日から2013年12月31日までに当院で診断されたATLの患者さんです。
●利用するカルテ情報
性別、診断日、診断時年齢、現住所県名、出生地県名、輸血歴、既往歴、家族歴、病型、病理診断、病期、全身状態、HTLV-1抗体の有無、合併症、血液生化学データ、血算値、血液像、細胞表面マーカー検査
個人情報の取り扱い
当研究で集収させて頂く情報には、お名前、住所など、患者さんを直接同定できる個人情報はございません。ただし、本疾患は発症に地域性が認められることから、現在お住いの県名と出生地の県名の情報は集められます。情報収集は、研究事務局より委託を受けたアタライフ株式会社(住所:東京都港区赤坂)が担当します。集められた情報は、岩手医科大学医学部腫瘍内科と長崎大学大学院医歯薬学総合研究科で解析に使用されます。また研究成果は学会や学術雑誌で発表されますが、その際も患者さんを特定できる個人情報は利用いたしません。


この研究は患者様お一人ずつから直接のご同意は頂かずに、この掲示などによるお知らせをもって、この研究の対象となる患者様からのご同意を頂いたものとして実施させて頂きます。この研究にご自分の診療情報を使用してほしくない場合や、参加取り止めを希望される場合には、下記問い合わせ先までご連絡下さい。お断りになられても、不利益が生じことは一切ございません。ご連絡を頂かなかった場合、ご了承頂けたものとさせて頂きます。 患者様におかれましては、研究の趣旨をご理解頂き、研究へのご協力を賜りますようお願い申し上げます。

【お問い合わせ先】

    独立行政法人 労働者健康安全機構 九州労災病院
         血液内科  平瀬伸尚
         TEL  093-471-1121
         FAX  093-473-0627

 

外来担当医師一覧

循環器内科

担当医 時間帯
≫高津 博行 午 前 × × ×
午 後 × × × × ×
≫久原 孝博 午 前 × × ×
午 後 × × × × ×
≫長谷川 潤 午 前 × × × ×
午 後 × × × × ×

不整脈専門外来(予約制)

担当医 時間帯
安部 治彦 午 前 × × × × ×
午 後 × × × ×

※予約制です。

消化器内科(消化管)

担当医 時間帯
≫板場 壮一 午 前 × × ×
午 後 × × ×
≫田中 俊行 午 前 × × × ×
午 後 × × × ×
≫西嶋 健一 午 前 × × × ×
午 後 × × × ×
≫安部 周壱 午 前 × × × ×
午 後 × × × ×

消化器内科(膵・胆道)

担当医 時間帯
≫板場 壮一 午 前 × × ×
午 後 × × ×
≫立花 雄一 午 前 × × ×
午 後 × × ×

消化器内科(肝臓)

担当医 時間帯
≫國吉 政美 午 前 × ×
午 後 × ×
≫中村 吏 午 前 × × ×
午 後 × × ×

呼吸器病センター

担当医 時間帯
≫原 可奈子 午前 × × ×
午後 × × ×
≫島袋 活子 午前 × × ○(再来) ×
午後 × × × ○(再来) ×
≫笹原 陽介 午前 × × × ×
午後 × × × ×
≫松永 崇史 午前 × × × ×
午後 × × × ×

アスベスト疾患(予約制)

担当医 時間帯
担当医 午 前 × × × ×
午 後 × × × × ×

※アスベスト外来は、完全予約制です。

禁煙外来(予約制)

担当医 時間帯
≫笹原 陽介 午 前 × × × × ×
午 後 × × × × △※

※禁煙外来は、第1・3金曜日14:00~16:00 完全予約制です。

血液内科

担当医 時間帯
≫平瀬 伸尚 午 前 × ○(再来)
午 後 × ○(再来)
≫渡邉 秀之 午 前 ○(再来) × × ○(再来) ○(再来)
午 後 ○(再来) × × ○(再来) ○(再来)

※渡邉は再来患者のみです。

リウマチ・膠原病

担当医 時間帯
≫平瀬 伸尚 午 前 ○(再来) × ○(再来)
午 後 ○(再来) × ○(再来)
≫渡邉 秀之 午 前 × ×
午 後 × ×

内分泌疾患(糖尿病・甲状腺等)

担当医 時間帯
≫田中 誠一 午 前 × × × ×
午 後 × × × ×
≫堀内 俊博 午 前 × ×
午 後 × ×
≫牧村 啓晃 午 前 × ×
午 後 × ×

診療実績

《準備中》