独立行政法人労働者健康安全機構 九州労災病院

リハビリテーション科

対象とする主な病気

医師がリハビリテーション治療を必要と判断したすべての疾患を対象としています。原則として、通院リハビリテーションは行っていません。

診療実績

リハビリテーション介入

入院患者に対する処方件数

2016年度 2021年度 2022年度
運動器リハ 1,832件 2,127件 2,168件
脳血管疾患リハ 629件 533件 565件
心大血管リハ 58件 230件 151件
呼吸器・廃用症候群・がんリハ 333件 1,203件 1,346件
合計 2,852件 4,093件 4,230件
入院患者に対する介入率
入院患者に対する介入率

入院患者様に対するリハビリテーションの処方件数は、年々増加しています。近年は、約4割の入院患者様にリハビリテーション治療を提供しています。

早期リハビリテーション

入院からリハ処方までの日数【中央値】
入院からリハ処方までの日数【中央値】

我々は、より早期からのリハビリテーション治療が病気の治療に役立つと考えて、治療に取り組んできました。

その結果、2022年度は2016年度に比べて、より早期からリハビリテーション治療を提供することができるようになりました。

ICU(集中治療室)患者へのリハビリテーション

ICU患者へのリハ介入率
ICU患者へのリハ介入率
2016年04-06月 2022年04-06月
入院からリハ処方までの日数 4日 2日

より多くの集中治療を必要とするような重症患者様に対して、より早期からリハビリテーション治療を提供しています。

術前リハビリテーション

外科患者への術前指導件数
外科患者への術前指導件数

当院の外科で肺の手術を受ける予定のほとんどの患者様に対して、術前から実施するべき運動や栄養に関する内容を指導しています。

摂食・嚥下リハビリテーション

嚥下造影検査(VF)の実施件数
嚥下造影検査(VF)の実施件数

最近では、年間400件前後の嚥下造影検査(VF)検査を実施して、患者様の飲み込み(嚥下)機能を評価しています。

義肢・装具療法

義肢装具の受注件数 (2022年度)
義肢 159件
装具 68件
その他 50件
筋電義手者(訓練のみを含む)の居住地
福岡県 9人
山口県 1人
佐賀県 2人
長崎県 2人
宮崎県 3人
鹿児島県 4人
島根県 1人

毎年、多くの義肢(義手・義足)を製作しています。また、筋電義手の製作と訓練を希望して、九州各県から患者様が訪れています。

ボツリヌス療法

脳卒中や脊髄損傷などの患者様にこの治療を実施することで、麻痺した手足に起こりやすい痙縮(筋肉のつっぱり)を和らげ、歩容(歩き方)の改善や生活動作の負担軽減、疼痛の改善といった多くの効果を期待できます。

我々はこれまでに多数の患者様にボツリヌス療法を実施してきました。いつでもお気軽にご相談ください。

ボツリヌス療法
<ボツリヌス療法の風景>
ボツリヌス療法の実施件数
ボツリヌス療法の実施件数

スタッフ紹介

  • 橘 智弘

    • リハビリテーション科科長
    • リハビリテーション科部長
    • 中央診療支援統括室リハビリテーション部門
    • 治療就労両立支援センター両立支援部部長

    (1998年卒)

    橘 智弘
    橘 智弘
    診療科
    脳卒中のリハビリテーション/脊髄損傷のリハビリテーション/治療就労両立支援/障がい者スポーツ
    所属学会
    日本リハビリテーション医学会リハビリテーション科専門医・認定臨床医・指導医/厚生労働省 義肢装具等適合判定医/身体障害者福祉法 第15条指定医 (肢体不自由、音声・言語、そしゃく機能)/日本医師会認定産業医(産業医学基本講座修了)/日本障害者スポーツ協会 障害者スポーツ医/労働者健康安全機構 両立支援コーディネーター/日本静脈経腸栄養学会 TOTAL NUTRITION THERAPY修了
  • 濱村 威

    • リハビリテーション科医師

    (2004年卒)

    濱村 威
    濱村 威
    診療科
    リハビリテーション科全般
    所属学会
    厚生労働省 義肢装具等適合判定医/身体障害者福祉法 第15条指定医 (肢体不自由、音声・言語、そしゃく機能)/日本静脈経腸栄養学会 TOTAL NUTRITION THERAPY修了
  • 上田 晃平

    • リハビリテーション科医師

    (2021年卒)

    上田 晃平
    上田 晃平
    診療科
    リハビリテーション科全般