私たち中央臨床工学部は2020年5月よりMEセンターから中央臨床工学部へと名称を変え、臨床工学技士6名(男性3名、女性3名)と助手1名で構成されており、主に生命維持管理装置の操作、保守点検、医療機器の中央管理を行っています。医師、看護師をはじめ院内スタッフと連携し、医療機器のスペシャリストとして患者様に安全に治療が行えるよう院内で貢献しています。
業務内容
高気圧酸素療法業務
当院の高気圧酸素治療装置は、最大+5気圧まで加圧治療が可能で、主室に5名、副室に3名の計8名の定員の大型タンクです。減圧症、一酸化炭素中毒、ガス壊疽、突発性難聴、閉塞性動脈硬化症、挫滅症、脳・脊椎疾患など、多くの科との関わりが多い業務です。
手術室業務
麻酔器の点検、術中自己血回収装置の操作、その他内視鏡システムや電気メスなど手術室にあるさまざまな機器のトラブルに対応しています。
心臓カテーテル業務
2020年5月より心臓カテーテル検査のスタッフとして仲間入りし、ポリグラフの操作、緊急時には経皮的心肺補助法(PCPS)、大動脈バルーンパンピング(IABP)の操作、血管内超音波検査装置(IVUS)や血管内近赤外線検査装置(OCT)の操作については勉強中です。
ペースメーカー業務
植え込み時のアナライザーの操作やプログラマーを用いて病棟でのチェック、他科手術前チェック、外来でのチェック、遠隔モニタリングのデーター管理を行い、必要に応じて循環器医師へ不整脈等の報告を行っています。
人工呼吸器業務
回路組み立てや使用前点検、稼働中の人工呼吸器が異常なく安全に使用されているか1日に1回ラウンドを行っています。また、RCTという呼吸療法ケアチームの一員として患者様の回診も行っています。
血液浄化療法業務
腎臓の機能が低下した患者様に対して、集中治療室(ICU)で持続的腎代替療法(CRRT)を行い、各種の疾患により腹水の溜まった患者様に対しては腹水濾過濃縮再静注法(CART)も行っています。
機器管理業務
輸液ポンプ、シリンジポンプをはじめとするME機器を中央管理し、保守点検、清掃を行い安心かつ安全に使用できるよう機器管理を行っています。また、機器使用における勉強会も他職種対象に行っています。
スタッフの資格
3学会合同呼吸療法認定士、高気圧酸素治療専門技師、透析技術認定士、第2種ME技術実力検定取得